開校時の道具たち
本校の前身「今市裁縫女学校」は明治 42年11月、今市上成に民家を借受け、 3名の生徒を迎え、オルガン1台、シンガーミシン2台、裁縫台 20台をもって開校されました。
オルガンといいミシンといっても当時、地方にはめったに見られぬ貴重品で、開校間もない借家学校から、さわやかなオルガンやミシンのかなでるメロディは新鮮な時代の訪れをつげ、街の若い女性たちを少なからず魅了しました。ことにオルガンの音が流れると、付近は人だかりで一杯だったといいます。
このオルガン(山葉風琴第拾号形)は開校に備え8月に購入されたものです。創立者は創立50周年をお祝いした2月後に、理事長兼校長室で急逝されましたが、オルガンはその部屋に置かれていたものです。
この度、創立百周年記念して展示するため修理しました。
100年前の開校時の山葉風琴(オルガン)
創立頃のシンガーミシン
創立頃の炭火アイロン
創立時のシンガーミシン
このミシンは、1907年アメリカ ニュージャージー州 / エリザベス工場で製造されたH1601787シンガーミシンで、1909年の今市裁縫女学校開校当時使用されていたものです。
今市裁縫女学校は、ヤマハピアノ(山葉風琴) 1台、シンガーミシン2台、裁縫台20台をもって開校されました。