災害ボランティア活動に参加しました。
2021年07月26日
今月上旬に、梅雨前線による「線状降水帯」が、出雲市、松江市、雲南市を中心に記録的な大雨をもたらしました。
本校でも7日~9日の3日間が休校になりました。学校近くの河川をはじめ、大小様々な河川が大幅増水や決壊寸前の状態になり、田畑や住宅地でも浸水被害が多くありました。
出雲市総合ボランティアセンターと出雲市社会福祉協議会は14日に「出雲市災害ボランティアセンター」を設立し、出雲市内で被災した平田地区と朝山地区にボランティアを派遣して活動をすることにしました。本校に活動依頼がきたのは、翌日終業式という19日のことで、インターアクトクラブ9名が22日に、有志生徒7名が25日に活動することになりました。
22日は平田地区で活動しました。午前は口宇賀にある臨済宗のお寺。庭(兼 駐車場)に流れ込んだ泥や木切れの撤去作業をしました。重機が入るところまで移動させる作業で、1時間あまりで終了しました。次にお寺近くの民家へ移動。庭に入った泥・木切れの撤去と家の離れ周辺の泥・木切れ・水圧で割れた窓ガラスの除去作業をしました。昼食をはさんで14時30分ごろまで作業しました。この日活動したインターアクトクラブ員は全員女子生徒だったので、細かく丁寧な作業をしてくれました。
25日も平田地区で活動しました。22日に2軒目で行った民家から50メートルほど離れた「お隣さん」のお宅。母屋の裏手に大小2つの納屋(倉庫)があり、その床に厚さ3~5センチの泥がビッシリ埋め尽くされていました。午前は大きな納屋の泥撤去です。まず荷物出しをし、入口側から奥へと泥を取っていきます。その量は軽く小山ができるくらい。この日活動した有志生徒には男子が4名いて、力仕事を中心にがんばりました。午後は小さな納屋と周辺の泥撤去でした。出雲農林高校の女子生徒とセンターから派遣された人たちの6名が追加され、一気に作業効率が倍増し、14時過ぎには作業完了しました。
被災地に赴いての活動は、インターアクトクラブにとって初めての体験でした。東日本大震災や熊本地震災害の時にもボランティア活動依頼はありましたが、現地が遠方だったことと生徒の身の安全を考えると、なかなか難しいところです。ただ、今回の活動から、生半可な気持ちで臨むと逆に迷惑になるのではないかということがわかりました。純粋に「真のボランティア精神」が問われる部分になると思います。本気でボランティアをしようと思わない限り、立ち入ることは許されない領域のような気がしました。
災害ボランティア活動は、ちょこちょこあってもいけないことだと思いますが、とても貴重な体験をしました。
※ 被災地の方々のプライバシーを考慮して、活動の様子の写真は撮りませんでした。ご了承ください。